webの歴史:誕生編
webが誕生して現在に至るまでの歴史についてざっくりまとめました。今回の記事ではwebが誕生した初期のことについてです。
web
webとは
誕生した経緯
webが開発された目的は研究者の間で実験結果を共有するためである。
そしてwebが一般の人にも普及するきっかけとなったのは、1993年に開発されたMosaicというwebブラウザである。 それまでのwebブラウザは文字のみの表現だったが、Mosaicは文字と画像を混ぜて表示できた。さらにMosaicが無料で誰でも利用できるように開発されたため、研究者だけでなく一般の人にも利用されるようになった。
インターネット
インターネットとは
コンピュータを相互に接続し、通信できるようにしたネットワークのこと。
インターネットではデジタル化されていればどんな情報でもやり取りできる。
webとインターネットは同じ意味として使われることが多いが、元々は別々で開発されたものである。
誕生した経緯
インターネットはソ連対アメリカの東西冷戦の時代に軍事目的のために開発された。
当時のアメリカ軍は軍事情報をやり取りするためのネットワークを開発していて、インターネットが開発される前は中央(国防総省)に大型のコンピュータをおいてアメリカ軍の主要な基地のコンピュータとつないでいた。
しかし、このようなネットワークだと中央のコンピュータが破壊されると、全てのコンピュータとの通信が途絶えてしまう。
そこで、それぞれのコンピュータ同士を網目のようにつなぐようなネットワークを開発できないかと考え、作られたのがインターネットである。
戦争が終わった後は、研究者や教育機関などで利用されるようになった。当時は接続回線やコンピュータそのものが高価なものであったため、利用は限られていた。しかし、やがてコンピュータやネットワークの性能が高くなって、低価格化が進むと一般の人にも利用されるようになった。
webを支える技術
webの黎明期に開発され、今でもwebシステムの基盤となっている技術について。
クライアントとサーバー
webページの公開と閲覧は、クライアントとサーバーというソフトウェアで実現している。
サーバーがコンテンツ(テキストファイルや画像など)を蓄積、保存し、クライアントの要求に従って、サーバーが要求されたコンテンツを渡す仕組みになっている。
クライアントはwebブラウザのこと。(ブラウザ以外に当てはまるものがあるかどうかはわかりません)
サーバーはコンテンツを置いておく場所。
クライアントとサーバーに分かれている理由はコンテンツを閲覧する役割とコンテンツを保存する役割に分けることで、処理が分散され早くなり、データベースの管理といった負担のかかるサーバーに高性能のコンピュータを使うことができる。
また1つのサーバーにコンテンツを集めておく(実際はサーバーは複数存在する)ことで、管理が楽になる。
URL
簡単に言えば、URLはクライアントがサーバーにコンテンツを要求するときに使う、コンテンツの場所を示すものである。
ブラウザでURLを入力することによって、サーバーにコンテンツを要求できる。
URLについてはこちらの記事でまとめています。
HTTP
簡単に言うと、HTTPはハイパーテキストのやりとりするときの取り決め、ルールである。
HTTPについてはこちらの記事でまとめています。
まとめ
webは文書の閲覧、公開のためのシステム。インターネットはネットワーク。
webとインターネットが一緒に使われることで爆発的に普及し現在に至る。
webの歴史を知ることは、webが何のために開発されて、どのように進化してきたかを知ることになるため、webという技術を理解するために役立つ。基盤となっている技術は今でも使われているので、理解を深めておくことで、開発の助けとなる。
参考